餌 活き餌篇

皆さんこんにちは。
今回は、レオパに与える餌についてのお話です。
近年では人工餌の登場もあり、飼育のハードルはグッと下がったように感じます。
虫の苦手な人には有難い話です^ ^

さて、レオパの餌には一体どのような種類があるのでしょうか?
一つずつ書いていきたいと思います。

活き餌篇

はじめに、昔から使われてきた活き餌の紹介です。


●コオロギ

一般的に使われるのは、3種類です。

ヨーロッパイエコオロギ
フタホシコオロギ
クロコオロギ

日本では上記3種が流通しています。
クロコオロギは、原密に言えばフタホシコオロギの大きいものだけを選別交配した種で、フタホシコオロギよりも肉厚で大きく、栄養価も高いです。
ですが大きいぶん、気が荒く肉食性も強いので活き餌として与える時は注意が必要です。

※(というかコオロギ全部なんですが、レオパが噛まれてしまうことがありますので、生きたまま与える時はピンセットで顎を潰してください。クロコオロギはとくにその傾向があります)※

後脚や成虫の羽は消化の妨げになることがありますから、出来るだけ取り払ってしまった方が無難です。

ベビーのレオパに与える際はとくに、コオロギの足が刺激になることによる吐き戻しが怖いですから、気をつけて与えてくださいね。


●ミルワーム

2cmくらいの小さな幼虫です。
ミルワームは、ゴミムシダマシ類の幼虫の総称です。
小鳥や小動物の餌として広く流通しており、ホームセンターなどでも容易に入手できます。
管理もコオロギよりも比較的簡単なので、上手くいけば自宅で自家繁殖も出来てしまいます。
餌として与える場合はそのままでもよいのですが、栄養素にリンを多く含む為、必ず爬虫類用のカルシウムパウダーをまぶして(ダスティングといいます)与えましょう。
また、消化がやや悪いので与えすぎは要注意です(食べすぎると吐き戻すことがあります)
ベビーに与える場合はミルワームの頭をピンセットで潰した上で与えています。
レオパの繁殖が盛んに行われているアメリカのブリーダーさん達の多くは、このミルワームを主食として与えているようです。

Repti×Reptiでは、リンを多く含みカルシウムが不足するかもしれないことや消化率がやや劣る事を考えて、ミルワームを主食としては扱っておりません。
とはいえ、優秀な餌であることに変わりはありませんから、ベビーのうちは頻回、ヤングの子にも週に一度は与えることにしています。


●ジャイアントミルワーム

ツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫です。
ミルワームと外見こそ似ていますが、全く違う種類です。
なんと言っても、大きさが全く違います。
全長は大きいもので5cmをゆうに超えます。
こちらも与える際は、カルシウムパウダーのダスティングは必須です。
Repti×Reptiではヤング〜大人のレオパに与えています。
外皮が硬く、消化はあまりよくないようなので、脱皮したばかりの真っ白で柔らかいジャイアントミルワームをできるだけ選んで餌として与えることにしています。
(白いのを与えた時は今のところ、吐き戻しは0です)
上、通常のジャイアントミルワーム
下、脱皮したてのジャイアントミルワーム
通常の茶色の姿のジャイアントミルワームを餌として与える時は、レオパが噛まれたりしないように必ず頭を潰して与える事をおすすめします。
レオパではありませんが、
Repti×Reptiではフトアゴヒゲトカゲにジャイアントミルワームを与えた際に噛まれてしまい、フトアゴに怪我をさせてしまいました。
思ったよりも虫の顎の力は強いですから、気をつけてあげてくださいね。


●デュビア
アルゼンチンフォレストローチ、外国産の飛べないゴキブリです。
栄養価は優秀ですが、外皮がやや硬いため、消化はやや悪いです。
1匹1匹の栄養価が高いので、与える時は一度にたくさん与えない方が無難です。
安定した体格の大人のレオパで、1週間にたった1匹与えるだけでも、痩せたりせずに体を健康的なスタイルに保てている例もあるくらいです(無論個体差はあります)

丈夫で管理もしやすく、自家繁殖も容易ですが
成長スピードはかなり遅いので、繁殖→餌として恒久的に安定供給するにはかなりの数を準備する必要があります(⌒-⌒; )
一度増えだすと人によっては持て余すほどになりますから、デュビアをはじめゴキブリ類の繁殖は多頭飼育をしている方向けの話になります。


●レッドローチ

こちらも、ゴキブリの仲間です。
デュビアと違って、
見た目はあのゴキブリそのもので動きも素早く、強烈に臭いです(^^;
そのニオイのおかげか、レオパへの嗜好性は高いと思います。
デュビアと比べて柔らかいので、消化も良いです。
丈夫で、繁殖も容易です。
成長スピードはデュビアと比べて早いので、上手くいけばあっという間に増えます。
これも持て余すほどに増えますから、繁殖する場合は多頭飼育の方向けのお話になります。
活き餌を取り扱う際の注意点

●上記に挙げた昆虫類はすべて、
海外出身の外来生物になります。
増えすぎたから、食べないからと野外に放ったりすることは絶対にやめてください。
レッドローチなどはすでに定着している地域もあり、問題になっています。
脱走にも気をつけましょう。

●日本の野外でも、昆虫は生息しています。
が、餌として与えるのはおすすめ出来ません。
その理由としまして、寄生虫の問題があります。
上記で紹介したペットショップで販売されている虫達は、餌用として人為的に繁殖された虫達で、寄生虫や病原菌の心配はありません。
野外で採取した虫を餌として流用する事は万が一の事を考えて、やめておいた方が無難です。

●活き餌にはガットローディングといって、餌を与えて栄養価を高める必要があります。
例えば、ミルワームにニンジンを与えたり
コオロギには小松菜を与えたりして太らせてから与える事をおすすめします。
ショップから購入してきたままですと、
とくにコオロギなどは新聞紙などを食べてお腹に貯めている場合がありますから、あまりよろしくないです。
コオロギに餌を与えて糞をさせた後に、与える事をおすすめします。

●上記で軽く触れましたが爬虫類用のパウダーのサプリメントをまぶす、ダスティングもしてください。
活き餌には含まれていない、または不足するミネラルを補うためです。
昆虫のみですとどうしても栄養が偏ってしまいますので、健康に異常をきたすおそれがあります。

●生きているのはちょっと...という方には、
コオロギの場合は冷凍や乾燥してあるものもあります。
検討してみてください。
Repti×Reptiでは、噛み付いたりの事故を防ぐため、コオロギは冷凍フタホシコオロギや、冷凍クロコオロギを使用しています。


次の記事では、人工餌を紹介していきたいと思います。

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